2017理学類オープンキャンパス

場所:大阪府立大学学術交流会館(多目的ホール)
日時:2017年8月4日(金)9時30分より

当日のスケジュール:

午前 9:30〜 受付開始「学術交流会館」 中庭写真
10:00〜10:15 学類長挨拶,学類説明
10:15〜11:30 高校生のためのサイエンスフォーラム
午後 12:15〜 受付開始「学術交流会館」
12:55〜13:10 学類長挨拶,学類説明
13:15〜13:20 移動
13:20〜16:15 課程別のプログラム
研究室見学,演示実験等

高校生のためのサイエンスフォーラム:

田中 潮(数理科学課程)

講師1:田中 潮(数理科学課程)
講演タイトル: バナッハ-タルスキーのパラドックス
講演内容:
“バナッハ-タルスキーのパラドックス”は,ポーランドの数学者バナッハとタルスキーが1924年に証明した”不思議な”数学的定理として知られています:

「ひとつの球体を適当に有限個の断片に分割し,それらを同じ形のまま適当な方法によって寄せ集めることにより,大きさが異なる球体を作ることができる.」

この手品のような定理から,「バナッハ-タルスキーのパラドックスを利用して,例えば金塊を何倍にもできるのでは」と期待するかもしれません.これに対する解答は,何故“パラドックス”といわれるか,その所以と密接に関連しています.

本講演では,バナッハ-タルスキーのパラドックスを解説し,これの背景にある数学が,大学で学ぶ現代数学において基礎的役割を果たしていることを紹介します.

豊田 真弘(分子科学専攻)

講師2:豊田 真弘(分子科学専攻)
講演タイトル: 人工知能を使って世の中にない薬をつくる
講演内容:
よく効く「アルツハイマー治療薬」や「アレルギー治療薬」は、ほとんど無い現状をご存知ですか? この講義では、当研究室でこれまでに開発してきた「アルツハイマー治療薬」と「アレルギーがピタッと止まる薬」、いわゆる「世の中にない薬」を紹介します。 さらに、当研究室が企業との共同研究で10年間に渡って開発してきた「人工知能」を使った最新の医薬品合成の現状を紹介します。