新入生満開!! 理学類・新入生歓迎会

開催日:2019年4月12日(金) 16:30〜19:00

場 所:なかもずキャンパスB3棟 118室 生協食堂(B12棟)

満開は過ぎていますが、まだまだ見頃なサクラを背景に理学類・第三回オリエンテーションを開催しました。
入学してから約一週間、三回目のオリエンテーションです。
新入生たちの初々しい話し声が大教室に響きます。

数理課程の未来はバラ色

まずは、数理課程の壁谷先生から。

◯高校数学の発展を勉強していくこと
◯統計や確率などの不確実なものをどのように数量化して学んでいくこと
◯統計の専門家やデータサインエンティストになるとバラ色の未来が待っていること
◯日本の教授の年収は高いが、なるのが難しい場合もあること
◯アクチュアリー(生命保険の設計などを行う職種)などになるには数理的な考え方を
 おしすすめる必要があること。
◯数理科学で学べば、企業が求める、数字・数式に強く、論理的思考や会話が
 自然に身についていくこと
◯大学院卒業後は昔は金融や教職へ進む傾向が多かったが、最近は自動車メーカー等からの
 引き合いも来るようになっていること。
◯実験がないので、時間的な余裕が他課程よりもあること
などのお話がありました。
実際に卒業後の具体的な職業の話、特に年収の話になると、新入生たちもより大きく耳を広げているようでした。

分析し本質を見抜くこと、それが物理科学だ!!

つづいて、物理科学課程の野口先生から。

◯物理科学課程では宇宙物理、地球科学、物性物理学などを学び、研究する。
 分子・原子から宇宙まで、スケールの大きい学問であること。
◯物事を分析する力が養え、本質を見抜く力も身につく。さらに社会に出てからの
 潰しがきく(対応力がある)こと。
◯宇宙物理では電波望遠鏡などを駆使して宇宙を解明していくこと。
◯ブラックホールの撮影も宇宙物理を駆使していること。
◯地球科学ではプレートテクトニクスなどを用いて、地震などの解明を進めていくこと
◯物性物理学では原子、分子や光、電気、磁気などを解明していくこと
◯3回生までは学ぶことが中心。それ以降は研究が中心。通常は一年では終わらず、
 続けて研究するために大学院への進学が多いこと
◯物理科学の最大の特徴、演示学生実験(学生自身がテーマを見つけ企画、作成、発表を
 行う実験)があること。
◯外国の著名な研究者による英語の講義を聞けること。
◯大学院卒業後に数多くの就職先があること
最後のメッセージとして、
あたりまえについて、疑問をもちつづけることが大事。研究になると答えは人に教えてもらえず、自分で見つけなくてはならない。

無限に広がるフロンティア、ケミストリー

次は分子科学課程の松坂先生です。

◯分子科学という名称だが、内容はケミストリー=化学であること
◯周期表のニホニウムなど、新しい元素の名前の付け方に法則があること
◯この世のあらゆるものが僅か100数十種類の元素の組合せでできていること
◯化学とは、どんな構造を持ったものがどんな性質を示すのか、構造と機能の間に
 どんな関係があるのかを探求していき、意図的に構造や機能を構築、発現させていく
 学問であること
◯筋道を立てて考え、チームでコミュニケーションを取りながら問題解決を図っていくこと
 をケミストリーを題材にして、学んで行くこと
◯四年間では研究で自立していくには全然時間がたりないこと、一生かけて学んで行くことが大切であること
◯分子課程を卒業したからといって、この分野がバッチリになるなんて言うのは大きな
 間違いであること
◯多くの学生が研究の中心、大学院へ進学。大学院卒業後の進路は化学系の企業が主で、
 就職しても研究開発を行い、活躍していること
◯研究の成果を英語で論文にまとめて世界へ発信することができるようになること
などのお話の締めくくりにスタートレックの冒頭ナレーションを引用した
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【Chemistry…the final frontier.
These are the voyages of the OPU chemistry department.
Our continue research to explore exciting new world…
to seek out new structures and new functionalitys
to boldly go where no man has gone before !!】
【無限に広がるフロンティア、ケミストリー。
これは府大理学類分子課程の記録である。
分子課程はエキサイティングな世界を研究し、
新しい構造や機能を果敢に構築、発現させる。
これが我々のミッションだ。】
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という言葉を新入生たちに贈りました。

身近な事象をテーマにしやすい、生物科学

最後は生物科学課程の佐藤先生。

◯生物科学は生物を分子レベルから集団レベルまで、広範囲に研究していく分野で
 あること
◯府大理学類の生物科学課程では、分子を中心とした【生体分子科学】、細胞中心とした
 【分子細胞生物学】、個体の生態や集団が中心の【生物機能・多様性科学】の3つに
 分かれること
◯細分化され、なおかつ幅広い分野の研究室があること
◯わかりやすい研究の一例として、自身の研究であるシグナル伝達の紹介。
 シグナル伝達とは、細胞外からの情報を細胞内に伝えて的確に応答する仕組みのこと。
◯シグナル伝達の研究はインシュリンなどの機能の解明などに役立つこと
耳馴染みのあるインシュリンの働きなど、身近な事象をテーマにしやすいので一緒に研究を進めて行きましょうと締めくくりました。

お待ちかねの新入生歓迎会です!!

硬い・・・・、いやいや、興味深いお話の後はお待ちかね、学生食堂での新入生歓迎会です。
色違いの名刺を胸につけて新入生たちが会場入りです。各課程を4色に分け、新入生には事前に興味のある課程を選んでもらっておき、その興味のある課程の色を名札につけます。一方先生方にも各課程の色のリボンを胸につけてもらい、マッチングの準備はバッチリ。会場は学生食堂。
今日だけは先生方からソフトドリンクを注いでもらえるサービス付き。我先にとコップを持った手が伸びてきます。みんなの手に飲み物が行き届いたところで、まずは司会進行の麻田先生のお話から。
続いて、理学類長の児玉先生の乾杯のご挨拶です。

普段なかなか会うことのできない、各課程の教授とのトークに花を咲かせるのかと思いきや、そこは十代、食い気が勝り、まずは軽食の唐揚げやサンドイッチにかぶりつきます。

お腹が満たされた新入生たち、いよいよ興味のある課程の先生方にアタックです。と言っても先生方から積極的にアプローチしてくれるという贅沢な歓迎会なのですぐに至る所で話が盛り上がります。

あっという間に1時間が経過し、理学系研究科長の入江先生からの締めの挨拶でお開きとなりました。

新入生たちは日頃接することがない教授陣と話すことができ、非常に満足している様子でした。おいしい軽食があったからかもしれませんが・・・。一方、先生方も新鮮な意見や疑問に触れることで、感動を解明する意欲がさらに増しているようでした。

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