「ヘテロ・リレーションによる理学系人材育成」の充実と発展

大阪府立大学大学院理学系研究科長　前川 寛和

    2008年にスタートした大学院教育改革推進プログラム「ヘテロ・リレーションによる理学系人材養成」は、おかげさまで順調に進捗しており、研究科の基幹カリキュラムに位置付けしっかりと根を張らせることで、多くの学生が国際感覚を向上させ、コミュニケーション力、プレゼンテーション力の重要性を認識し、意欲的に勉学・研究に取り組むようになりつつあります。世界各国からお招きしたゲストプロフェッサーが、学生と廊下で立ち止まって話をする光景が、今ではごく当たり前になり、国際会議での発表や海外留学を目標とする学生も増えてきています。本プログラムの導入により、学生の国際的視野が大きく広がり、英語に対する意識が大きく向上したことは疑いなく、当研究科に一種の教育の革命が起こっていると言っても過言ではありません。平成22年度は最終年度となりますが、より一層の充実したプログラムを実践し、理学系研究科の核となるべく教育システムとして、確立させていきたいと思います。さらに我が国における大学院教育改革の成功例として広く認知されるよう努めてまいりたいと思います。
　本プログラムを遂行するに当たり、ご協力を頂いている多くのゲストプロフェッサー、アドバイザリーボードあるいは大学院ＧＰフェローの方々に対し深くお礼申し上げるとともに、今後のよりいっそうのご支援・ご協力を切にお願いする次第です。