2016学域・学類体感イベント

場所:大阪府立大学A12棟(サイエンスホール)
日時:2016年8月5日(金)9時30分より

当日のスケジュール:

午前 9:30~ 受付開始「サイエンスホール」
10:00~10:15 学類長挨拶,学類説明
10:15~11:30 高校生のためのサイエンスフォーラム
午後 12:15~ 受付開始「サイエンスホール」
12:50~12:55 学長挨拶
12:55~13:10 学類長挨拶,学類説明
13:15~13:20 移動
13:15~13:20 課程別のプログラム
研究室見学,演示実験等

 

高校生のためのサイエンスフォーラム:

講師1:小菅厚子(物理科学専攻)
講演タイトル:環境にやさしい熱電発電技術
講演内容:
現在、わが国で消費される一次エネルギーの約7割が廃熱として捨てられています。この莫大な廃熱を電気エネルギーとして回収し有効利用することは、昨今の環境エネルギー問題を解決するための一つの手段となり得ます。熱電発電技術は、希薄に分散した廃熱を電気に変換できる、小規模分散熱エネルギーの有効利用技術として注目されています。今回は、熱電発電技術のご紹介と、熱電発電技術のこれまでの応用、そしてこれから期待される役割についてお話いたします。

 

講師2:木下誉富(生物科学専攻)
講演タイトル:クスリと毒がからだに作用する仕組み
講演内容:
クスリと毒。実はどちらもヒトにとっては外来の物質であり、特定の蛋白質に結合して生理作用を示します。それではクスリと毒の境界線とは何でしょうか? ヒトのからだは数多くの蛋白質のはたらきによって恒常的に維持されています。病気になると特定の蛋白質に異常を来しますが、クスリはこの異常を元の状態に戻します。逆に、毒は蛋白質本来の役割を邪魔します。本講演では、構造生物学の立場からクスリあるいは毒について標的蛋白質への作用メカニズムを解説します。