在学生に聞く! リアルライフ・理学類 02

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

「物理」を選んだ理由は?

いい先生との出会いがきっかけです。高校生のとき通っていた予備校の物理の授業がとてもわかりやすくて、物理の面白さに目覚めました。たとえば、空はなぜ青いのか、虹はどうやってできるのか…など身の回りの現象が物理を学ぶことで説明できる。もともと得意ではなかったんですけどね(笑)。

どうやって府大理学類を知りましたか?

高3のとき、オープンキャンパスの案内で理学類の存在を知りました。面白そうと思い研究室に見学にいくと、先輩たちの表情がすごくいきいきしていて。自分たちでテーマを決め追求していく様子に、ここなら面白いことが学べそう!と直感。自宅から30~40分で通える、距離の近さも決め手のひとつです。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

府大理学類の印象は?

オープンキャンパスでは男子の先輩が多い印象だったので、女子でも馴染めるのか少し不安でした。でも、入ってみると先輩方はみんな気さくで、わからないことは何でも教えてくれる。同期のメンバーも31人中、女子は4人と多くはありませんが、みんなすごく仲がいい。特にテスト前の結束力はすごいですよ!

現在はどんなことを学んでいますか?

今年4月より所属している分子磁性研究室は、新しいタイプの磁性体の構築とその物性研究を行う研究室です。磁性体とは磁石にくっつく性質を持つ物質で、私は新たな磁性物質をつくる課題に取り組んでいます。いまはまだ実験練習の段階ですが、私は理論より手を動かし何かをつくることに興味があったので、本格的な実験の開始にワクワクしています。先生の指導もとても丁寧で、少しでもわからないことがあればすぐに聞きにいける、身近な存在でいてくださるのがありがたいですね。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

学びのなかでエモいと感じる瞬間は?

授業で学んだことが実験で確認できたとき、「ああこういうことだったんだ!」と興奮します。いままで発見できなかったことが発見できる、発明していく楽しさを体験できる、それが物理の魅力。うまくいかないことが多いですが、それだけに目的を達成したときの喜びは格別です。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

大学生活でなくてはならないものは?

ズバリ、友だちですね。テスト前に勉強を教えてくれたり、実験で壁にぶつかったときもいっしょに悩んでくれる…。そんな友だちが理学類でたくさんできました。私が単位を落とさずこられたのも、すべて友だちのおかげです。4年次から研究室が分かれた人もいますが、それぞれがんばっている姿を見るたび「私もがんばらなくちゃ!」という気持ちになります。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

日々心がけていることはありますか?

「ネガティブになりすぎない」がモットー。理学類では、壁にぶつかってもコツコツやり続けることで乗り越えていけることや、徹底的に追求していくことの大切さを学びました。それでも気分が後ろ向きになりそうなときは、その先に楽しみをつくるようにしています。たとえば、今週苦手なプレゼンがあるというときは、翌日に友だちとご飯にいく約束を入れるとか。乗り切ったら楽しみが待っていると思うと、気持ちが前向きになれますね。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

勉強以外にハマっているものはありますか?

中学のときに始めて以来、クラリネットにハマっています。大学では部活にとどまらず活動の場を広げ、学外の団体に賛助として出演したり、クラリネットだけの団体で演奏したり。今年9月には100人の奏者が演奏する「クラリネットフェスティバル」の開催が控えています。これは関西の大学のクラリネット奏者を集めた演奏会で、私はここで統括を務めています。参加者など協力者を集めるのが大変でしたが、何とか開催のめどがつき、練習も無事スタート。府大生はOBから後輩までみんな参加しますので、ぜひ聴きにきてくださいね!

普段の一日のスケジュールを教えてください。

朝5時に起き、6〜9時までカフェでアルバイト。終わったら10時までに研究室に行き、18時まで課題に取り組みます。途中、約1時間お昼タイムがありますが、実験に熱中しすぎると昼食をとるのを忘れ14時を過ぎることも…。19時には帰宅し、夕飯を食べお風呂に入って22時頃就寝しますが、翌日アルバイトのない日は深夜までTVを見たり漫画を読んだり。漫画は『NARUTO』や『東京喰種』など平成に流行ったものを読みふけっています。

進路はどのように考えていますか?

キッチン家電メーカーに就職が決まり、卒業後は技術者として働きます。物理では7割の人がマスター(修士課程)に進学しますが、私は早く実践の場でものづくりがしたかったので就職を選びました。大学の専攻とは分野が異なる業界ですが、論理的な考え方、問題に直面したときの対処の仕方など、職場で活かせることはたくさんあります。理学類での学びを活かしながら、卒業後も活動していきたいです。

高校生へのメッセージ

大学で自分を活かせるものに早く出会うためには、高校生の間に自分自身をきちんと見つめ、何に興味があるか知っておくことが大切。それがあるかないかで、大学での世界の広がり方がまったく変わってきます。大学生活をより実り多いものにするための、近道にきっとなりますよ。

物理科学 B4(学士4年次) 有木優美さん

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