在学生に聞く! リアルライフ・理学類 03

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

分子科学課程を選んだきっかけは?

高校のときの化学の授業が面白くて、先生が好きで、化学を志すようになりました。文系が苦手な私は、答がひとつですっきりする数学が好きだったのですが(笑)、化学に出会ってから、計算よりつくる面白さに気持ちがシフト。特に実験がたくさんできる有機化学に惹かれ、府大理学類では有機化学といえば分子科学課程になるので、迷わず選択しました。

なぜ府大理学類なの?

理学類は私の学びたい気持ちをかなえてくれる場所。ここにはより専門的に学べる環境が整っています。ただ、4年間では学びきれません! だからマスター(修士課程)に進学しました。学部生の頃はみんなでする実験が多かったのですが、いまは自分のやりたいテーマに沿って進められるのがうれしいですね。ちなみに、自宅から大学までの片道2時間がもったいないので、1年前から大学近くに下宿。いまは心置きなく実験に没頭しています。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

どんな研究に取り組んでいますか?

研究室ではベンゼン環がたくさんつながった分子をつくっています。ベンゼン環とは炭素と水素で作られた6つの原子が環状につながった物質で、これをさらにつなげることで、これまでにない物質が創造できます。3Dディスプレイ等の技術革新の飛躍的なスピードアップに貢献するものとなります。
自分のつくったものが社会に貢献できるかもしれない…と思うととてもワクワクします。

大学生活で欠かせないものは?

スマートフォンは大学生活の必需品。課題をチェックしたり、グループワークがあればメンバーでシェアしたり。時間割も学校のWEBサイトで確認でき、一元管理できるので便利です。私は研究室ツイッターのアップロードも担当していますが、スマホは仲間とつながるためにも不可欠なツールです。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

研究室の雰囲気を教えてください。

私は有機化学の研究を主とした研究室に所属していますが、無機化学や生物化学、計算化学の研究をおこなっている研究室も。研究室内ではテーマが同じ人はいませんが、同じようなつまずきで悩んだりするため、いつも協力しながら取り組んでいます。特に同期のメンバーは頼りになる存在です。学部生の同期メンバーは、入学時40人のうちマスターに進んだ人は28人。うち女子は10人です。分子科学課程を選択しマスターに進む女子は年々増加しており、仲間が増えることをとてもうれしく思っています。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

日々心がけていることはありますか?

机上では可能なのに、実験ではうまくいかないことがよくあります。そんなとき目先を変え別の実験をしてみると、思わぬヒントに出会えたり。ひとつのことに固執せず、柔軟にいろんな方法を試すよう心がけています。そしてそれを地道に続けることが大事。締め切りが近いからとかではなく、毎日コツコツと積み重ねることが目標達成の近道ですね。

勉強以外にハマっているものはありますか?

美味しいものを食べるのが好きで、同期の友だちとカフェやランチめぐりを楽しんでいます。中百舌鳥駅周辺にはおしゃれで美味しいお店がたくさんあり、新しいお店がオープンすると友だちを誘って足を運んでいます。先日はおいしいタピオカのお店を見つけました。平日でも学外で昼食をとることは多く、美味しいご飯と友だちとのおしゃべりが私のパワーの源です。

一日のスケジュールを教えてください。

8時前に起床、朝食をとり8時半に家を出て、9時までには大学へ。研究室に入ると頭のなかが自然と実験モードにチェンジします。熱中しすぎて帰宅が遅くなりそうな日は、夕方に研究室で軽食を食べるので、帰宅後の晩御飯はやや軽め。お風呂に入りTVを観てゆっくりしたら、24時までには寝ています。少々疲れていても6時間寝るとすっきり回復。以前に比べかなりタフになりました。忙しい毎日ですが、遊びの予定もきっちり確保。金曜の同期との飲み会はどんなに遅くなっても必ず参加しています。。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

進路についてどのように考えていますか?

修士課程を修了したら就職したいと考えています。希望は化学メーカーの研究職。化粧品メーカーの研究開発者にも憧れますね。いまやっている研究を職場でも応用し、世の中の役に立つものをつくりたい…というのが夢です。ただ、今年8月から4ヵ月間、シンガポールの大学へ留学を予定しており、就活は12月からとちょっと遅めのスタート。海外での一人暮らしも初めてで、正直不安もあります。それでも海外への留学は私にとってまたとないチャンス。しっかりと学び、その経験も就活の強みにしたいです。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

高校生へのメッセージ

有機化学にはこの世にないものを作り上げる楽しさがあります。自分がつくったものが発明に通じる。この醍醐味をぜひ味わって欲しいですね。それに、有機化学はけっこう女子に合っている分野だと思います。女子はいくつものことを同時進行しながら処理できる人の割合が高く、物事を効率的に進めるのに向いていると聞きます。実際、実験の様子を見ていると、女子の方が手際よく進めているように感じます。有機化学は私たちの暮らしを豊かにするためのベースになるもの。一人でも多くの人に関心を持ってもらえればうれしいですね。

分子科学 M1(修士課程1年) 湯蓋彩加さん

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