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柳教授

さあ「ヘテロ」空間へシフトしよう

「ヘテロ」大学院GP推進室リーダー
柳 日馨(分子科学専攻・教授)

 

「大学院教育改革支援プログラム(略称:大学院GP ( good practice )」とは、優れた組織的・体系的な教育プログラムに取り組む大学院に対して文部科学省が重点支援を行うものであり、国際的にも魅力ある大学院教育を構築し、深い専門性と幅広い応用性をもつ人材を養成することを目的としています。
  当理学系研究科による「ヘテロ・リレーションによる理学系人材育成」の提案は、2008年度~2010年度までの3年に渡る「大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)」に採択されました。

 この支援プログラムの採択により、現行の理学系研究科における海外からのゲストプロフェッサー制度は拡大され、年間を通じて約20名のゲストプロフェッサーが理学系研究科の廊下を行き来する事になります。大学へ来ればそこは当たり前の「国際空間」といえるかも知れません。学生諸君は是非ともこのチャンスを大きく活かして下さい。滞在されるゲストプロフェッサーの先生をつかまえて是非とも英語でディスカッションして下さい。

 当プログラムは海外の大学での短期留学を積極的に支援します。海外の研究室で同世代の若者達がどのようにサイエンスを学び、研究を行っているか、研究室の生活を共有することで実感してきて下さい。その中で、必然的に迫られるコミュニケーションの「場数」を踏むことがとても大事です。うまく通じないこと、良く通じたこと、すべて君たちの将来のための貴重な経験となります。

 「ヘテロ」な空間は「地域」にもあります。自身の専門に関する内容を例えば地域の高校生達にわかりやすくうまく伝えられるでしょうか?これが結構難しいですね。トレーニングを積んであるレベルに達した院生諸君には『利休サイエンスレクチャーシップ』の制度によって高校生や一般の人を対象とした公開セミナーで話をする機会を与えたいと思います。また、海外の研究室に出向いて自身の研究について講演することも応援します。

 そういった海外や地域での鍛練を活かすためにも『サイエンスコミュニケーション』や『研究企画ゼミナール』の授業にしっかりと向き合う必要があります。また、適時開催されるTOEICの試験や科学英語専門教員による直接的な指導の機会も十分に活用して下さい。

 最後に、これらのプログラムが本当に君たちのためになるのは、もちろん高い専門学力と研究能力の養成が前提であることをくれぐれも忘れないで下さい。また本プログラムに関連して相談したいことや質問がある時は遠慮無く大学院GP推進室のドアをノックして下さい。さあ、サイエンスの「ヘテロ」空間へシフトしましょう。