オープンキャンパス2014 自然科学類
高校生のためのサイエンスフォーラム

 

場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス 学術交流会館(C1棟)(キャンパスマップ

 

1日目 8月2日(土)10:00 〜 11:30

10:00〜10:15 学類長挨拶 『藤井 郁雄』
10:15〜10:45

炭素が世界を変える

神川 憲

 

「炭素」は、私たちの生活に最も深く関わっている重要な元素の1つです。
この「炭素」を巡って、人類は共に発展・進化してきたといっても過言ではありません。
このサイエンスフォーラムでは、偉大なる元素「炭素」と我々「人類」との関わり合い
の歴史を振り返るとともに、最新の炭素素材の合成についても紹介します。

10:45〜11:00 休憩
11:00〜11:30

生物にとって自然放射線の役割とは?

川西 優喜

 

高線量の放射線は有害ですが、わたしたちは常に大地・宇宙・食物からごく少ない量の自然放射線を受けて生活しています。地球上に生命が誕生して以来、生物は自然放射線の存在下で進化してきました。このフォーラムでは放射線と生物の関わりについて説明し、大阪府立大学の高性能自然放射線しゃへい装置で調べた自然放射線のほとんど存在しない環境での生物の不思議なふるまいを紹介します。

 

 

2日目 8月3日(日)10:00 〜 11:30

10:00〜10:15 学類長挨拶 『藤井 郁雄』
10:15〜10:45

暗黒星雲から生命生存圏へ

前澤 裕之

 

悠久の昔から人々を魅了してやまない宇宙。宇宙物理学者は、最先端のテクノロジーや理論を駆使して、宇宙の様々な研究テーマに挑戦しています。
例えば、宇宙・銀河・星はいつどのようにして生まれ、進化していくのか?地球外生命や居住可能な惑星は他にあるのか?
こうしたテーマは一見すると直接関係が無いように見えますが、実はとても深い繋がりがあります。
このフォーラムでは、宇宙における物質形成のゆりかご「暗黒星雲」が、そこで生まれる星の性質や生命誕生の可能性(ハビタブルゾーン)と、どのようにリンクしているのかお話しします。

10:45〜11:00 休憩
11:00〜11:30

コラーゲンの話

原 正之

 

コラーゲンは体内の結合組織などに、広くまた豊富に存在する線維性の蛋白質で、その変生物のゼラチンと共に、古くから人間の生活に利用されてきた。力学的に体の組織を支える働きをすると供に、細胞の成長や分化にも深く関わっている。細胞生物学的には、コラーゲンは細胞の周囲に存在してその生理状態に影響を与える「細胞外マトリクス」と呼ばれる生体分子の一種でもある。今回はコラーゲンの性質と役割について解説する。