生命環境科学域 理学類 / 理学系研究科

21世紀における自然科学の新たな展開を支え、ナノ技術、情報技術、バイオテクノロジーなどに代表される先端技術は、さらなる発展を求められています。 その社会的要請に応えうる高度な専門的知識を兼ね備えた人材を養成します。
また、従来の科学技術の発展が地球規模の環境破壊につながったことに鑑み、地球環境と人間社会に調和する新たな科学技術の創造を目指して、幅広い視野と高度な専門性の双方を磨きます。 具体的には、物理科学・分子科学・生物科学などの自然科学の幅広い科目を学修。豊富な実験や演習、ディスカッションなどにより論理的思考力、コミュニケーション能力を磨きながら、各自の専門性を確立していきます。

 

理学類長のメッセージ

数理科学課程 / 数理科学専攻

数理科学とは、数学とその応用を学ぶ学問です。数学といえば、微分積分の計算や、方程式の解法などが思い浮かぶでしょう。しかし、雪の結晶、森の生物の動態、電子投票システムの設計、金融派生商品の価格付けなど、我々が住む世界は意外なほど数学と関係しています。数学を学ぶ醍醐味は、全く無関係に見える出来事が、構造を捉えると本質的に繋がっていることを知る驚きと喜びです。そのためには、きちんと段階を踏んで理論を理解すること、知識に基づいて正確な計算を行うこと、論理的に誤りなく推論することが重要です。数理科学課程では、これらの能力を育み、科学的な態度を身につけることを教育目標とします。それは、学問分野のみならず、社会のあらゆる場で必要とされるからです。表層の奥に潜む真理の探究に、ぜひ挑みましょう。

 

» 代数学 加藤 希理子、丸田 辰哉、源 泰幸
» 幾何学 嘉田 勝、蓮井 翔、山口 睦
» 解析学 壁谷 喜継、菅 徹、城崎 学、谷川 智幸、松永 秀章、物部 治徳、山岡 直人
» 確率論 田中 潮、田村 隆志
» 統計学 今野 良彦、田中 秀和、綿森 葉子

物理科学課程では、自然現象、とくに物理現象の解明とその背後にある基礎的な原理・法則の発見、およびその応用を目指しています。 光、電子、原子、分子などが主役となって多彩な現象を示すミクロな世界から地球、宇宙のマクロな世界までを対象としています。 本課程では、自然科学の根底に横たわる物理科学の基礎を学びます。 ある現象がどのようにして起きるのか、どのような法則に基づいているのかを探るための方法として、実験的、理論的手法を学ぶとともに、 論理的な思考方法の習得に努めます。科学的な考え方に基づく判断能力を培うとともに、コミュニケーション能力を養い、将来、 さまざまな分野で広く活躍できる人材を養成することを目指しています。 物理科学課程は進取の精神と熱意のあるみなさんをお待ちしています。

 

» 物性理論 田中 智・神吉 一樹・野場 賢一・Savannah Garmon
» 数理物理 会沢 成彦
» 非線形物理 水口 毅
» 生体光物理 飯田 琢也
» 光物性 溝口 幸司・河相 武利・大畠 悟郎
» 分子磁性 細越 裕子・小野 俊雄・山口 博則
» 極限物性 野口 悟
» 構造物性 久保田 佳基・石橋 広記
» 熱電物性 小菅 厚子
» 宇宙物理 小川 英夫*・大西 利和・前澤 裕之・村岡 和幸
» 地球科学 三浦 大助・石井 和彦・桑原 希世子
(*印は特認教授)

分子科学は、「化学(Chemistry)」をキーワードとして、さまざまな物質の構造と性質およびそれらの相関関係を実験と理論の両面から解明し、 100種類あまりの元素を自在に活用して、新しい化学反応の実現と優れた機能を持った物質の設計・創造に取り組む、あらゆる先端科学の基盤となるサイエンスです。 また、資源、環境、エネルギーといった人類が直面するさまざまな課題を解決するうえで中心的役割を果たすものと考えられています。 分子科学課程では、無機化学、有機化学、物理化学などを中心に物質そのものの科学である化学を学びます。 フレッシュな感性と知的好奇心に満ちたみなさん! 化学を学ぶ楽しさや未知の現象を発見する感動を私たちと共に味わってみませんか?

 

» 有機元素化学 大橋 理人・植田 光洋・ 道上 健一
» 物理有機化学・生物有機化学 松原 浩・小島 秀夫・牧野 泰士
» 有機合成化学 福山 高英
» 有機金属錯体化学 松坂 裕之・竹本 真・亀尾 肇
» 有機分子化学 神川 憲・津留崎 陽大
» 機能物質化学 藤原 秀紀・酒巻 大輔
» 理論化学・計算化学 小関 史朗
» 物理化学 藤原 亮正・岩本 賢一
» 理論計算化学 麻田 俊雄・満田 祐樹
 

生物の示す様々な生命現象は実に不可思議です。 この生命現象のしくみを、ミクロな生体分子からマクロな生物個体や生態系までの様々なレベルで明らかにしていくのが、生物科学のおもしろさです。 生物科学課程では、種を越えて存在する普遍的な生命反応のしくみを理解するとともに、環境に応じて進化した生物の多様性についても学習し、生命とは何か、を考えます。 21世紀は生物・生命科学の時代といわれています。 生物科学課程には、あなたの興味を大切にしながら生物科学のスペシャリストになるための教育研究環境が整備されています。

 

» 構造生物学 木下 誉富・恩田 真紀
» 生命化学 藤井 郁雄・藤原 大佑・道上 雅孝
» 生体高分子化学 円谷 健
» 細胞機能制御化学 中瀬 生彦
» 細胞組織工学 原 正之・森 英樹
» 分子生物学 居原 秀・笠松 真吾
» 細胞生物学 佐藤 孝哉・竹中 延之
» 分子細胞遺伝学 川西 優喜
» 放射線生物学 児玉 靖司・白石 一乗
» 植物生理学 宮本 健助・竹田 恵美・小林 康一
» 生物機能科学 徳本 勇人・吉原 静恵
» 生物多様性科学 石原 道博・江副 日出夫・西野 貴子
» 遺伝子科学 加藤 幹男

理学類長のメッセージ