オープンキャンパス2012 自然科学類
高校生のためのサイエンスフォーラム

 

場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス 学術交流会館(C1棟)(キャンパスマップ

 

1日目 8月4日(土)10:00 〜 11:30

10:00〜10:15 学類長挨拶 『藤井 郁雄 先生』
10:15〜10:45

世の中にない薬を創る

豊田 真弘 先生

 

頭が良くなる薬、花粉症が治る薬、不老長寿の薬、そして髪の毛がふさふさ生えてくる薬などは、手に入れることは出来ません。しかし、科学の知識を少し使うだけで簡単につくることができます。そのからくりを紹介します。

10:45〜11:00 休憩
11:00〜11:30

しんかい6500の世界

前川 寛和 先生

 

海は地球表層部の70%を占め、豊富な金属・非金属資源、エネルギー資源を有するとともに、地球システムにおいても大変重要な役割を果たしています。
近年、陸上資源の枯渇が深刻化し、地球環境の問題が緊急の課題となり、今まさに海洋研究が活発に行われようとしています。我が国は、世界で最も深く潜れる有人潜水調査船『しんかい6500』をはじめとして、無人探査機『かいこう7000II』、『ハイパードルフィン』、深海巡航探査機『うらしま』等、多くの深海探査機器を有しています。また、6万トン級の深海掘削船『ちきゅう』は、国際的プロジェクトである統合国際深海掘削計画において中心的な役割を担っています。サイエンスフォーラムでは、世界をリードする日本の海洋底研究の現状を紹介するとともに、深海底における実際の調査風景をビデオ映像で楽しんで頂きます。

 

 

2日目 8月5日(日)10:00 〜 11:30

10:00〜10:15 学類長挨拶 『藤井 郁雄 先生』
10:15〜10:45

遷移金属の分子科学 − 化学反応の舞台を創ろう −

竹本 真 先生

 

遷移金属に配位子と呼ばれる物質を結合させると、精緻な化学反応の舞台を創り出すことができます。 このような舞台の上で分子たちが演じるドラマ(化学反応)は驚きと感動の連続です。今回のサイエンスフォーラムでは、このような舞台創りの実際とその舞台の上で化学反応が起こる仕組みについてお話しします。

10:45〜11:00 休憩
11:00〜11:30

生体防御の最終兵器“抗体”のはなし

藤井 郁雄 先生

 

私たちは,無数の細菌やウイルスに囲まれて生きています。彼らの図体はとても小さく,音もなくこっそりと私たちの体の中に忍び込む。しかも,彼らは水,空気,土に住みついているので,私たちの体に必ず侵入してきます。しかし,私たちには,侵入してくる外敵を退治する能力が備わっているので,そう簡単には病気になりません。私たちは,二つの方法で,体を外敵から護っています。物理的な防衛と免疫による防衛です。この免疫の主役が“抗体”であり,インフルエンザなどの感染から私たちを守っています。また,最近では,“抗体”がガンやリューマチの特効薬として使われるようになりました。このファーラムでは,その実に巧妙なからくりをできるだけ平易に説明します。