在学生に聞く! リアルライフ・理学類 04

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

生物科学課程を選んだ理由は?

高校生のときの授業で一番楽しいと思ったのが生物。植物など理系の科目のなかでは身近に感じられる内容があり、親しみを感じました。学べば学ぶほど日常の謎が解けていく楽しさがあり、大学でもっと勉強してみたいと思いました。

なぜ府大理学類なの?

理学類には幅広いカリキュラムが用意されていて、1年次では一般教養で基礎学力をつけ、学年が上がるごとに専門的な内容にステップアップしていけます。生物とひとことでいっても領域は幅広く、私は入学当初、何を学べばいいかわからなかったのですが、授業を受けていくなかで化学も面白いと感じるようになり、いろいろな研究室を見学した結果、化学寄りの研究室を選びました。やりたいことを段階的に絞っていけるシステムがあったおかげで、本当にやりたいことを見つけられたと思っています。

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

現在、研究中のテーマは何ですか?

バイオ医薬の実用化に向けた研究に取り組んでいます。現在の医薬品には低分子医薬と高分子医薬があり、低分子医薬は経口投与するなど使いやすい薬ですが、副作用が生じやすい問題があります。一方、点滴などに用いられる高分子医薬は効果の幅を絞った薬であるため、副作用は少ないけれどコストが高いのが難点。この両方のいいとこ取りをしようとする医薬がバイオ医薬で、効果の幅を絞りつつ、コストを抑えることをめざした、副作用の少ない体に優しい医薬です。その中でも私はアミノ酸が結合したペプチドという物質を使ったバイオ医薬の研究をしています。

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

研究室の雰囲気を教えてください。

私が学んでいる生命化学研究室は、1学年7人、院生まで含めると約20人が所属する生物科学のなかで一番規模が大きい研究室。うち半数を女子が占めています。対象にしている病気など研究テーマはそれぞれ違いますが、みんなバイオ医薬の開発という大きな目標に取り組んでいます。研究室では月1回、研究の進捗状況を説明するミーティングがあり、他のメンバーの研究内容を知ることができます。自分と近い研究に取り組んでいる先輩もいるので相談に行くこともよくありますが、こちらから質問しなくても「困ってない?」と聞いてもらえたり。情報交換が活発で、チームワークもバッチリ! だからいろんなことにチャレンジがしやすいですね。

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

学びのなかでエモいと感じる瞬間は?

難航していた実験が成功したときですね。実験ではうまくいかないことが多く、先輩や同期に相談するとみんなで解決法について考えてくれる。そんなアドバイスをもとに挑戦し実験が成功したときは、うれしさと感謝で胸がいっぱいになります。

大学生活でなくてはならないものは?

大学で出会った仲間たちですね。3年次まで所属していたバスケのサークルでは、後輩も含めいい仲間に恵まれました。現役は引退しましたが、練習には週1でいまも参加しています。バスケの練習は運動不足の解消とストレス発散にもなるのでやめられません。研究室の同期など仲間にも支えられて、気分が落ちているときはご飯に行ったりすると元気になります。みんながいるからいろんなことが乗り越えられる、仲間はかけがえのない存在です。

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

普段の一日のスケジュールを教えてください。

7時過ぎに起きて9時までに研究室へ。お昼まで実験して研究室のみんなとお弁当。中百舌鳥まで足を延ばしランチすることもあります。昼食後は19時頃まで実験に集中。その後は自主的に課題に取り組んだり、サークル活動を楽しんだり。研究室の始まりは9時ですが、終わる時間に規定はなく、18時過ぎに帰ることもあれば22時まで課題に没頭するなど自分で計画を立てやっています。帰宅後はテレビを観るなどしてゆっくり過ごし、24時頃就寝。アルバイトもしていて、平日は週1回の塾講師、土日は百貨店の食品売り場で働いています。バイトがない土日は、研究をしたり、サークルや研究室の仲間と過ごしたりします。

進路はどのように考えていますか?

卒業後はマスター(修士課程)に進むつもりです。いまの研究はまだ始めたばかり。知りたいことはたくさんあるし、実験手法ももっと学びたい。そうなると1年ではとても足りません。あと2年しっかり学んでから就職したいと考えています。製薬会社で研究職に就くのが夢で、自分が学んだことを活かし病に苦しむ人たちの助けになる、そんな創薬をめざしています。

理学類への要望はありますか?

認知度が高いとあまり思えないので、それぞれの研究室をもっとアピールして欲しいですね。私が所属する研究室はけっこう女性が多く、生物科学全体でも女子の方が多いくらいです。生物は理系の中でも身近に感じることができる、そのあたりを知ってもらえれば、もっと関心を持ってもらえるのでは。みんなが知っている府大理学類にぜひなって欲しいと思っています。

高校生へのメッセージ

理学類でどんな学びができるのか、まだイメージするのが難しいかもしれません。でも心配無用。ここにはさまざまな学びの場があるので、自分に何が合っているのかわからなくても、学んでいくうちに自然とビジョンが明確になります。専門性の高い内容と手厚いサポート体制が用意されている理学類で、ぜひあなたのやりたいことを見つけてください。

生物科学 B4(学士4年次) 松本眞歩さん

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